こんにちは、りょうです。
新NISAが始まって1年半以上経ちましたが、「何を買えばいいかわからない」「気づいたらいろんな投資信託を買いすぎて収拾がつかない」という声をよく聞きます。
実は、これって個人的な悩みではなく、データでも証明されている深刻な問題なんです。
ぶっちゃけ、日本国内にあるほとんどの投資信託はいりません。たちが悪いのは、その見分けがつかないこと。
例えばポテトチップスなら、味と量と値段を比較すれば、どれがいい商品なのか見分けがつきますよね。ところが投資信託はそう簡単にはいきません。スペックを比較するには十分な知識が必要で、投資初心者の方はその知識を持ち合わせていないのが当然です。
それをいいことに、マジで複雑怪奇な商品がごまんとあります。これは初心者の投資判断をカムフラージュするものとしか思えません。
正式名称は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託です。2025年7月に、運用会社の三菱UFJアセットマネジメントが正式に「オルカン」という愛称を付けました。
一番の特徴は、この1本で世界中に投資できることです。
言ってみれば、世界中の料理が置いてあるビュッフェレストランみたいなもの。日本料理、イタリアン、中華、フランス料理...普通なら、それぞれのレストランに行かないと食べられないですよね。でも、オルカンならそのビュッフェを1箇所で味わうことができるんです。
具体的には、約3,000銘柄に分散投資されています。
オルカンが優秀な理由は「世界市場ポートフォリオ」という考え方にあります。
これはハリー・マーコウィッツによる現代ポートフォリオ理論と、ウィリアム・シャープによる資本資産価格モデルが基礎となっています。要するに、彼らが「世界市場ポートフォリオは効率的だよ」と証明してくれたということ。
世界中の投資家が実際にたくさんお金を入れている銘柄や国ほど、その時価総額は大きくなります。時価総額で重み付けされた投資というのは、「大きい企業にはたくさん、小さい企業には少し」というふうに、みんなの評価に応じて資金を配分する方法になるんです。
つまり、市場全体に投資することは、世界中の投資家の平均的な判断に乗ることになるわけです。これがいわゆる市場平均。市場平均に勝つのはプロでも難しいということをよく聞きますよね。だったら市場平均に乗っかるのが効率的だということになります。
よくオルカンとS&P500は比較されますよね。結論から言うと、S&P500に集中投資するスタイルも確かにありです。
| 項目 | オルカン | S&P500 |
|---|---|---|
| 過去20年の年平均リターン | 約10% | 約11-12% |
| 分散度 | 世界約50カ国 | アメリカのみ |
| リスク | 地域分散でリスク軽減 | アメリカ一極集中リスク |
| 将来性 | 自動調整機能 | アメリカ依存 |
世界最大のヘッジファンドの創設者であるレイ・ダリオは、興味深い「ビッグサイクル」理論を唱えています。
約500年間の帝国の興亡を分析した結果、帝国は平均250年の周期で盛衰を繰り返すとし、現在はアメリカが衰退期に入り、中国が台頭期にあると主張しているんです。
一方で中国の台頭要因として:
僕個人としては、アメリカがトップで居続ける可能性は極めて高いと思っています。でも、もし少しでも不安があるのであれば、全世界株式に投資しておいた方がいいでしょう。
なぜなら、全世界なら仮にアメリカが衰退したとしても、自動的に成長国の比重が高くなるからです。つまり、「どの国が勝つか予想する必要がない」ということ。
実は、日本の50代・60代の投資初心者の方々に、深刻な問題が起きているんです。それが「投資信託の買い過ぎ」問題です。
日本証券業協会の2024年個人投資家調査によると、50代投資家は平均5.7種類もの異なる証券を保有しています。これは全年齢層で最も複雑なポートフォリオを構成している年代なんです。
なぜこんなことが起きるのか?理由は3つ:
同一カテゴリー内の投資信託間で60%以上の保有銘柄重複が一般的。「分散投資のつもりが、実は同じような銘柄ばかり」という状況です。
コスト増加の問題:
まずは全世界株式1本から始めることです。
オルカンなら:
複数のファンドを買って重複投資をするくらいなら、最初からオルカン1本にまとめた方が、効率的で低コストで、しかも管理が楽なんです。
今回お話しした3つのポイントをまとめると:
投資で一番大切なのは、何かに賭けるのではなく、継続することです。シンプルなポートフォリオの方が、長期間継続しやすく、結果的により良い成果を生むことが証明されています。
「老後資金、どうやって増やせば…?」という不安から複雑な投資をするより、まずは全世界株式からコツコツ積立を始めてみませんか?
あくまで、未来のことは誰にも分からないという前提でお話ししました。
それではまた。