こんにちは、ファイナンシャルプランナーのりょうです。
「積立投資枠と成長投資枠、どっちで何を買えばいいの?」
「オルカンやS&P500って、どっちの枠でも買えるって本当?」
新NISAを始めようと思って調べていると、こんな疑問が出てきませんか?積立投資枠の仕組みは大体わかったけど、実際にどう使えばいいのかフワッとしている…そんな方、めちゃくちゃ多いんです。
今日は「で、結局どうすればいいの?」という部分を、スッキリ解説していきます。
積立投資枠は年間120万円まで投資できる枠で、長期の積立投資に適した商品だけが買えます。
ただし、ここで知っておいてほしい重要なポイントが2つあります。
実は、積立投資枠で買える商品って、成長投資枠でも全部買えるんです。
例えば、人気の「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」。これらは積立投資枠の定番商品ですが、成長投資枠でも普通に購入できます。
「じゃあ、積立投資枠って意味ないじゃん」と思うかもしれませんね。でも、そうじゃないんです。
積立投資枠は「長期積立に向いている優良商品だけを厳選した枠」という位置づけ。金融庁のお墨付きをもらった商品だけが並んでいるので、初心者でも選びやすいんですね。
一方、成長投資枠は個別株やREITなど、もっと幅広い商品が買えます。つまり、積立投資枠はビギナー向けの「おすすめコーナー」、成長投資枠は「何でもありのフルラインナップコーナー」みたいなイメージです。
「積立投資枠は毎月コツコツしか買えない」と思っていませんか?
実は、ボーナス設定を使えば、実質的に一括投資もできるんです。
例えば、年間120万円を1月に一括で投資したい場合、ボーナス月設定で1月に120万円分を買い付けることも可能。証券会社によって設定方法は違いますが、SBI証券や楽天証券なら柔軟に設定できます。
もちろん、基本は毎月コツコツ積み立てる設定になっていますが、「まとまった資金を効率的に投資したい」という方でも使えるんですね。
じゃあ、具体的にどう始めればいいのか。
初心者の方には、まず積立投資枠で低コストのインデックスファンドを選ぶのが王道です。
理由は3つ:
アクティブファンド(プロが銘柄を選ぶタイプ)と比べて、インデックスファンドは手数料が安く、長期で見るとアクティブファンドを上回る成績を出すことが多いというデータがあります。
投資の世界では「コストを制する者が勝つ」と言われますが、マジでその通り。年0.1%と年1.0%の差は、20年後には大きな差になります。
インデックスファンドにも色々なタイプがあるので、ご自身の投資方針に合わせて選んでください:
この中から、ご自身の考え方に合ったものを選んでいただければOK。どれが正解ということはなく、それぞれメリット・デメリットがあります。
重要なのは、信託報酬が0.2%以下の低コスト商品を選ぶこと。同じ指数に連動する商品でも、コストが高い商品と安い商品があるので、必ず比較してください。
積立投資枠は年間120万円まで使えますが、月額に換算すると10万円。
資金に余裕がある方なら、月5万円〜10万円くらいからスタートするのが現実的です。
この金額を毎月自動積立に設定しておけば、あとは何もしなくても勝手に資産形成が進んでいきます。
積立投資枠で毎月コツコツ投資を続けて、「投資ってこういうものか」と慣れてきたら、次のステップです。
成長投資枠を使って、さらに分散投資を考えてみましょう。
株式が下がる局面でも、金は上がることがあるので、リスクヘッジになります。
特に50代・60代の方なら、株式100%よりも、債券を20〜30%混ぜた方が精神的に楽かもしれません。
ただし、REITは株式と似た値動きをすることもあるので、あくまでサブ的な位置づけとして考えてください。
積立投資枠(年120万円):
成長投資枠(年240万円):
こんな感じで、株式(攻め)×金・債券(守り)のバランスを取ると、ポートフォリオが安定します。
あるあるなんですが、投資を始めたばかりの時は「株式100%で攻めたい!」と思いがち。でも、相場が下がった時に耐えられなくて、結局売ってしまう方が多いんです。
それなら最初から債券や金を混ぜておいて、精神的に楽な状態で長く続けた方が、結果的に資産は増えやすいですよね。
ここまでは「毎月コツコツ積立」を前提にお話ししてきましたが、退職金をもらった方や、現金がダブついている方には、別のアプローチもあります。
新NISAは年間360万円(積立投資枠120万円+成長投資枠240万円)まで投資できますが、この枠を1年目からフルで使う戦略です。
まとまった資金がある方なら、1年目から年間360万円を全額投資してしまうのも一つの方法。
合計で月30万円の積立設定をすれば、1年で360万円の枠を使い切れます。
「早く枠を埋めた方が、運用期間が長くなって有利」という考え方ですね。特に時間を味方につけたい50代・60代の方には、検討する価値があります。
もう一つの方法は、年初に成長投資枠240万円を一括投資して、積立投資枠は毎月10万円ずつコツコツ買っていくスタイル。
これなら、まとまった資金を早めに投資に回しつつ、積立投資枠でドルコスト平均法の恩恵も受けられます。
「一気に投資するのは怖いけど、現金で寝かせておくのももったいない」という方に、ちょうどいいバランスですね。
正直、どちらが正解ということはありません。
ご自身の資金状況、年齢、リスク許容度に合わせて選んでください。大事なのは、無理のない範囲で続けられる方法を選ぶことです。
生活費の6ヶ月〜1年分は現金で持っておく、これは忘れないでくださいね。
ここまでの内容を整理すると:
ただし、どの方法を選ぶにしても、自分の資金状況と相談してください。無理は禁物です。
結論から言うと、どちらか一方だけでもOKです。
「積立投資枠だけで年120万円も投資できない」という方は、無理に成長投資枠を使う必要はありません。月5万円(年60万円)でも、自分のペースで続けることが大切です。
逆に、「もっと投資したい!」「まとまった資金がある」という方は、積立投資枠の120万円に加えて、成長投資枠も活用すればいい。
大事なのは、自分の資金状況と目標に合わせて使い分けることですね。
新NISAの積立投資枠、色々と複雑に感じるかもしれませんが、実はめちゃくちゃシンプルです。
これだけ。
「完璧な投資先を選ばなきゃ」と考えすぎて、結局何もしないのが一番もったいない。まずは一歩踏み出して、やりながら学んでいけばいいんです。
投資は「始めること」よりも「続けること」の方が100倍大事。長期・積立・分散、この3つを守れば、老後の資産形成はしっかり進んでいきますよ。