こんにちは、りょうです。
2025年も残すところあと3ヶ月。新NISAの枠、まだ余ってるけど、どうしようか迷ってませんか?
「今年中に枠を埋めなきゃ損する?」「でも株価高いし、暴落怖いし...」そんな風に、毎日チャートとにらめっこして、結局何も決められない。そんな状態になっていないでしょうか?
実はこれ、めちゃくちゃ危険な状態なんです。なぜか?その時点であなたはもう、お金の奴隷になっちゃってるからです。
考えてみてください。朝起きて最初にすることが株価チェック。仕事中もスマホで値動きを確認。夜寝る前も米国市場の動向を気にする。これって、24時間お金に支配されてる状態ですよね。
恋人のLINEが既読になったかどうか、ずっと気にしてる中学生みたいになってます。
でも投資って本来、人生を豊かにするための"道具"のはずです。包丁は料理を作るための道具ですよね。でも、手元が狂ったら指を切ってしまいます。そしてその包丁は切れ味が鋭ければ鋭いほど、傷も深くなる。
今回は、そんな迷いを完全に断ち切って、ぶれない運用方針を定める方法をお伝えします。
まずは、NISAで今何が起きているのかについてお話しします。
結論:NISAを始めた人は着実に増えています。でもいいことばかりではありません。
実際、2025年3月末時点で、NISA口座数は約2,600万、累計買付額は約59兆円。政府が掲げた2027年末までの目標3,400万口座に向けて順調に進んでます。買付額は59兆円に達し、2年以上前倒しでクリアしました。
でもその裏には多くの人が見落としている致命的な盲点があります。
そもそもなぜNISAができたのか?日本人って、めちゃくちゃ貯金好きだということは周知の事実。無理もありません。バブル崩壊から30年間も富を奪われたわけですから。
日本株なんて手を出した日には、みるみる資産が減っていく。そんな時代、自分の身を守ってくれるのは、貯金でした。銀行預金の利息は低いけど、ほっとけば物価は下がっていく。吉野家の牛丼は1杯280円があたりまえの時期もありました。
政府はこれにめちゃくちゃ焦ったんですね。なぜか?お金が銀行に眠ってるだけじゃ、経済が成長しないから。企業は資金調達できない、株式市場は活性化しない、結果的に日本経済全体が停滞する。
そこで政府はこう考えたんです。「税金をタダにすれば、みんな投資するんじゃないか?」
で、実際どうなったか?今まで投資なんて考えもしなかった人たちが、続々とNISA口座を開設。「みんなやってるから」という心理も手伝って、まさに投資ブーム状態。
これ自体は悪いことではありません。でも、ここで重要な現象が起きてます。多くの人が「とりあえずS&P500」「とりあえずオルカン」という選択をしてる。
これも決して悪いことじゃありません。でも、なぜその商品を選んだのか、リスクは何なのか、理解してない人がめちゃくちゃ多いんですよ。
つまり、政府の思惑通り「貯蓄から投資へ」は進んでるけど、「理解なき投資」も増えているということ。
改めて、NISAのメリットを整理しましょう。
特に1つ目のデメリットは深刻です。年初に360万円フルで投資して、3月に「やっぱりポートフォリオ変更したい」と思って200万円分売却しても、その200万円分の枠は、その年はもう使えません。
これ、めちゃくちゃ不便ですよね。相場が急変して「今すぐリバランスしたい」と思っても、簡単にはできないんです。
それではここから、2025年残りのNISA枠をどう使えばいいのかについて、具体的にお話しします。
結論、身も蓋もないことを言うと、2025年だからとか関係ありません。
投資を始めたばかりの人は、初期の一括投資をして、あとは労働収入が得られる間、確実に積み立てできる金額を設定する。
でも、あえて言うなら、2025年は一括投資する際、債券を組み合わせた方がいいと思います。
なぜなら、今アメリカ経済の不確実性がめちゃくちゃ高いからです。
曇りの日や空気にモヤがかかった状態って、景色がきれいに見えないですよね。その後ザーッと雨が降って、すぐにやんだらどうなるでしょう。これまでかかっていたモヤがなくなり、まるで4K画質にグレードアップされたみたいになりますよね。
今のアメリカ経済はまだ、雨が降っていません。でも、確実にモヤがかかっています。大雨になるか小雨ですむかは分かりませんが、この先雨が降ることになるでしょう。
8月のデータでは失業率4.3%、雇用者数増加はたった+2.2万人。ここ数カ月は足踏み状態です。
CPIは前年比+2.9%、コアCPIは+3.1%。月3万円の生活費なら年間10万8,000円も物価が上がっている計算。
企業業績自体はまずまずです。S&P500の第3四半期のEPS成長予想は+7.7%、売上成長は+6.3%。通期2025年のEPS成長は+10.7%と、数字だけ見ると悪くありません。
でも問題は、その利益に対して株価がどれだけ上がっているかです。だいたいS&P500の株価というのは過去を平均すると約16倍ぐらいで推移しています。でもこれがWSJによると25倍ぐらいになっています。
これは「いいニュース前提の価格」になっているということです。
例えば、これまで他社で実績を上げてきた人を年収1000万円で雇うとします。この人は絶対成果を上げるだろうという予測のもと25年分の給料は用意してるよ、と言ってるようなもの。
今後はどうなるか分からないのに、そこまで織り込むのはリスクが高いですよね。今の米国株はそんな状態です。
もちろん、一括投資といっても金額によります。10年後を見据えて今すぐ使うお金でなければ株式だけでも問題ありません。ただ、大きな金額になれば、リスクヘッジはしておいた方がいいです。
その手段として、債券は有効だと思います。今、米10年債の利回りは約4.1%程度。日本国債が1.6%ぐらいなのでまだ高いですよね。新NISAを使って債券ファンドを買えば、利益に対して税金もかかりません。
それではここから、NISAで分散投資をする方法について、詳しくお話しします。
結論、もし米国経済が本格的に景気後退入りし、株価が下落した場合、債券は上がる可能性が高いと考えるからです。
ではなぜ上がる可能性が高いと言えるのか?歴史が証明しているからです。
この年のS&P500はマイナス37%という大暴落。そこからさらに下がり続け、最大57%の下落となりました。でも同じ年、長期米国債ファンドはプラス28%という大幅上昇を記録したんです。
例えば株と債券に1000万円ずつ投資をしていたら、株で370万円の損失が出ても、債券で280万円の利益が出た。差し引きすると損失は90万円に縮小されます。
わずか1カ月でS&P500は35%も下落しました。でもこの時も、投資家は「安全な場所に逃げよう」と一斉に米国債を買い始めました。その結果、米10年債の利回りは史上初の1%割れ。さらに0.51%まで低下しました。
この時のS&P500は、2000年:マイナス9.1%、2001年:マイナス11.9%、2002年:マイナス22.1%。なんと3年連続でマイナスという悲惨な状況でした。でも同じ期間、米国債はプラスのリターンを記録しています。
ここまで聞くと「債券って万能じゃん!」と思うかもしれませんが、例外もあります。2022年がその典型例です。この年は急激なインフレで、FRBが積極的な利上げを行いました。金利が上がると債券価格は下がります。結果、株も債券も同時に下落。
しかし歴史的にトータルで見ると、株と債券の組み合わせは依然として有効と言えます。
あまりおすすめしないのは、ハイイールド債という高利回り社債です。これは会社が発行する借用書で、利回りは高いですが、不況時には会社が潰れるリスクがあります。信用格付は最低でもA以上をおすすめします。
債券投資において必要な知識をもう1つだけ覚えてください。それは、デュレーションです。
デュレーションは一言でいうと、金利が1%動いたときに、債券の価格が何%くらい動くかの敏感度。債券は長期になればなるほど、デュレーションの値が大きくなるんです。つまり、金利が下がると長期債の方が価格が上がりやすいということです。
なので、景気悪化のシナリオを想定するなら長期債を選択した方がいいでしょう。
今回は「2025年新NISA、残り3ヶ月をどう使う?迷いを断ち切る投資戦略」について、3つのポイントでお話ししました。
最も大切なのは、お金の奴隷にならないこと。毎日のように証券口座を開いていたら危険信号です。投資は人生を豊かにするための道具であって、ゴールではありません。
タイミングに悩むより、資産配分を決めて「自動運転モード」に入りましょう。運用資産が半分になっても問題ないんだったら、インデックスファンドだけ持っていれば大丈夫です。金額が大きくなって株式だけでは不安というのであれば、債券を買っておくといいかなと思います。
配分を決めたら、あとは積立を継続するのみ。シンプルに考えましょう。
あくまで、未来のことは誰にも分からないという前提でお話ししました。
それではまた。