資産運用は「しない方がいい」?NISAの前に確認すること
この記事のポイント
検索キーワード「資産運用 しない方がいい」にお答えします。結論から言うと、「今はしない方がいい」ケースは確かにあります。ただし、それらをクリアできれば新NISAでの長期・分散・積立は50〜60代でも十分に選択肢になります。
今すぐ運用を「しない方がいい」主なケース
以下のいずれかに当てはまる場合は、NISAを含む資産運用を始める前に、まずは土台づくりが優先です。
- 高金利の借金がある(年利おおむね3%超のカードローン・リボ・消費者金融)。投資の期待リターンより確実に「負のリターン」が大きくなりがちです。
- 生活防衛資金が不足(目安6〜12か月分の生活費)。急な出費で取り崩すと「安いときに売る」事態を招きます。
- 収入が不安定(転職直後・自営業の赤字継続など)。積立停止や解約を繰り返すと、複利効果が働きません。
- 使途が1〜3年以内で確定(車の買い替え、学費、リフォームなど)。短期では値動きリスクが相対的に大きく、元本割れ確率が高まります。
- 睡眠に影響が出るほど価格が気になる(メンタル面)。リスク許容度に合わない投資は健康を損ねます。
NISAの前に整える3つの前提
- 生活防衛資金: 普通預金などで生活費の6〜12か月分を確保。
- 債務整理: 金利の高い借入は完済・一本化・繰上返済を優先(住宅ローンは金利水準次第)。
- 家計の見える化: 収支表を3か月つけ、毎月の「投資可能額」を固定費ベースで把握。
ここまで整えば、新NISAを活用した長期・分散・低コストの積立は現実的な選択肢になります。
よくある誤解と注意点
- 「NISAなら元本保証」ではない: 値動きはあります。短期の必要資金は預貯金で。
- 高配当株だけでは分散不足: セクター偏りや個別企業リスクに注意。
- 一括投資はタイミング依存: 積立(ドルコスト)で時間分散を。
- 手数料と税制の勘違い: NISAは非課税枠の制度で、投資信託の信託報酬は別途発生します。
50〜60代のケース別判断
ケースA:定年まで5年、退職金見込みあり
退職金の一部を生活防衛資金として確保した上で、積立で慣らし運転。NISAつみたて枠を中心に、世界株インデックスなどの低コスト商品で分散。
ケースB:住宅ローンが変動金利で残債あり
繰上返済の利回り(返済で節約できる金利)と、投資の期待リターンを比較。金利上昇局面では返済優先の判断が合理的な場合も。
ケースC:自営業・収入が波打つ
まずは生活防衛資金を厚めに(12か月分目安)。投資は可処分キャッシュフローが安定してから、小額の積立から。
始めるなら小さく・分散で
- 商品選び: 低コストのインデックス型を中心に。
- 時間分散: 毎月の自動積立で相場に依存しない仕組みづくり。
- リスク調整: 株式:債券=年齢や許容度に合わせて配分。
- 点検ルール: 年1回の配分点検。相場に合わせた頻繁な売買は避ける。
Q&A
Q. 「資産運用はしない方がいい」人は誰?
A. 高金利の借金がある、生活防衛資金が不足、短期で使うお金しかない、価格変動で不眠になる——こうした方は今はしない方がいい可能性が高いです。
Q. NISAはやらない方がいい?
A. 前提条件を整えた上で、長期・分散・低コストの積立であれば有力な選択肢です。無理のない額から始めましょう。
まとめと次のアクション
- 「今はしない方がいい」条件に当てはまる場合は、まず家計の土台づくり。
- 整えば、新NISAで小さく・長く・分散が基本。
- 商品選定や配分は、年齢・目的・許容度に合わせて調整。