比較する窓口と、契約する会社は同じとは限らない
消費者庁などの注意喚起には、電気・ガスの比較サイトを利用した結果、希望とは違う事業者と契約したという相談が紹介されています。訪問勧誘でも、事業者名と連絡先を確認し、分からない点を解消してから契約するよう案内しています。[1]
旅行を予約するとき、紹介してくれた窓口の名前と、実際に泊まる宿の名前を分けて控えますよね。電気でも、比較サイトや代理店という案内役と、契約先の小売事業者を分けて書くと、何の会社名を見ているかが整理できます。
これは名前の役割を分けるための例えです。宿泊契約と電気契約で法律や解約条件が同じという意味ではありません。代理店が間にいるだけで問題があるとも判断せず、正式な契約先と申込内容が希望に合うかを確かめましょう。
Aサイト・B代理店・C電力を、三つの欄へ
架空のA・B・Cを使った記入例
実際の契約書式ではありません。ご自身が受け取った書面で照合します。
架空の例として、比較サイトAで候補を見て、代理店Bの説明を受け、C電力のプランを申し込む場合を考えます。メモを「案内窓口:A・B」「契約先:C」「希望プラン:選んだプラン名」の三欄に分け、届いた書面の会社名とプラン名を照合します。
見覚えのあるサイト名が大きく表示されていても、契約先まで同じとは限りません。現在の契約書面も用意し、今の会社名・プラン名、切替え後の会社名・プラン名、連絡先を並べます。比較の途中で条件が変わったら、古いメモをそのまま申込みに使わないことが大切です。
公式資料は、契約の際には供給条件の説明と契約内容の書面を確認し、書面を保管するよう呼びかけています。具体的な料金条件や変更日、今の契約の終了条件は、実際の事業者が示す書面で確かめてください。本記事の架空例から節約額は計算できません。[1]
申込前と申込後の書面を、同じメモと照合する
申込受付だけで確認完了にしません。説明と資料に食い違いがあれば先に照会。
注意喚起のQ&Aでは、契約を結ぼうとするときだけでなく、契約後にも契約年月日などを記した書面を交付する義務が説明されています。申込画面を見た記憶だけで終えず、契約前後に受け取る資料を保管しておきましょう。[1]
例えばC電力のつもりなのに契約後の書面がD電力なら、AやBの名前が一致していることでは説明がつきません。申込日、希望した会社とプラン、受け取った資料を用意し、書面に記載された窓口へ照会します。不明点が解消する前に、別の切替えを重ねて問題を複雑にしないようにします。
今日できることは、現在の電気契約の書面を一つ出し、会社名とプラン名、問い合わせ先を転記することです。切替えを進める場合は、契約前後の書面で希望する契約先とプランが一致し、開始日の案内まで確認できたところを照合の完了にしましょう。
家族へ渡すのは「安くなるはず」より確認できる記録
家計の担当が変わっても説明できるよう、契約書面の保管場所と確認日をメモへ追記します。会社名を失念したときに探し直せることも、書面を残す意味です。料金の見直しで浮くはずのお金を、実際の請求を確かめる前から投資予算へ足さないようにしましょう。
切替え後は、案内された契約条件と請求の対象期間を照合します。予想より高いという理由だけで直ちに契約間違いと決めず、使用量や対象期間、費用の内訳を事業者へ確認します。使う量や条件が変われば請求も変わるため、切替えだけで必ず安くなるとは言えません。
窓口の説明と資料が食い違い、当事者だけでは解決できない場合は、消費生活センター等へ相談する方法もあります。公式資料には消費者ホットライン188が案内されています。相談時には会社名、日時、受け取った書面をそろえると、経緯を伝えやすくなります。[1]
よくある質問
比較サイトのロゴと契約先の名前が違ったら、すべて不正ですか?
名前が違うことだけで不正とは断定できません。紹介・代理の窓口と契約先の役割を確かめ、希望する事業者と内容が書面で一致しているかを確認します。説明が分からなければ、その場で契約せず問い合わせましょう。[1]
