参照価格は、売却完了の価格ではなく発注の合図
逆指値は、指定した参照価格に株価が到達すると、あらかじめ決めた注文を市場へ出す仕組みです。売りなら「参照価格以下になったら」という条件と、その後に出す指値または成行の注文を組み合わせます。[1]
釣りなら、浮きが沈むのは魚を取り込む前の合図ですよね。浮きの動きに当たるのが参照価格への到達で、その後の取り込みに当たるのが発注後の約定です。合図が出たことと、最後まで完了したことを分けて見るわけです。
ただし株の注文は釣りではなく、価格・数量・市場の売買状況に従います。この例えは「合図と完了は別」という関係だけを示すものです。逆指値で損失額を一定に固定したり、売却を保証したりはできません。[1]
指値なら価格に条件、成行なら約定価格が動く
国内現物株の逆指値売りの模式図。いずれも約定や損失額を保証しません。
参照価格に達した後、指値の売り注文はその指値以上で売る条件になります。株価が急に下がり、条件に合う買い注文がなければ売れない場合があります。成行は売値を指定しないため、参照価格より安く約定することがあります。[1][4]
仮に100株について「1,800円以下になったら、指値1,790円で売る」と設定し、参照価格到達後に買い手の価格が1,760円まで下がった場面を考えます。ほかに1,790円以上で買う注文がないと仮定すれば、指値条件を満たさず売れません。特定銘柄の現在値や売買推奨ではありません。
同じ参照価格でも、成行なら1,800円ちょうどの売却を予約したことにはなりません。仮に100株すべてが1,760円で約定した場合、代金は1,760円×100株=176,000円。参照価格から考えた180,000円との差は4,000円です。手数料・税金を含めない仮定例で、実際の価格や成立を予測しません。
気配値が条件に見えても、判定対象を確かめる
SBI証券のルールでは、参照価格に達したかの判定に使うのは取引所の株価、つまり約定値段です。板に出ている気配値や特別気配値だけでは判定されません。気配が下がったという情報だけで、逆指値が市場へ出たとは決められないんですね。[2]
利用できるのは、SBI証券でその銘柄の優先市場が東証の場合です。参照価格は当日の制限値幅内で指定し、期間指定では値幅の変化などにより失効や発注されない条件もあります。PTS、S株、外国株、信用取引へ本稿の例をそのまま当てはめません。[2]
期間指定の逆指値でも、条件到達後に成行・引成・引指・不成が執行されると、注文の有効期間はその当日のみに変わります。期間の指定をしたから最後の日まで同じ状態が続く、と考えず、執行後の状態も読み直してください。[2]
注文番号から、待機・発注・約定を照合する
確認例は、普段使うSBI証券公式サイトからログインし、国内株式の注文照会で対象の注文番号を開くところからです。銘柄・市場・株数・参照価格と発注後の指値または成行を、自分が控えた条件に対応させます。画面名称や入口が違う場合は公式の操作案内を確認してください。[3]
注文一覧では、逆指値が待機中なら執行条件の詳細を確認できます。未執行の逆指値は注文単価が「‐」となる場合があり、これだけで注文がないとは判断しません。照会は当日の未約定注文が中心で表示件数にも上限があります。一覧に見つからないだけで取消済みとも判断せず、銘柄を絞り、約定履歴や取引報告書も照合します。[3]
確認の完了は、同じ注文番号について、待機中か、市場へ発注されたか、何株がいくらで約定したかを区別できた状態です。表示と想定が合わなければ追加注文を急がず、注文番号・銘柄・確認時刻をそろえて公式窓口へ問い合わせましょう。今日することは、使う予定の注文で参照価格と発注後の条件を二行に分けて書くことです。
よくある質問
逆指値なら、板や注文の確認をしなくてもよいですか?
条件到達前後で状態や有効期間が変わり、相場やシステムの状況で想定どおりにならないことがあります。注文を出した後も結果を照合する前提で使い、仕組みが分からないまま損失対策を任せきりにしないようにしましょう。
